であいの会員

太田博昭

日本人精神科医。1984年、フランス政府給費留学医師として来仏し、サンタンヌ精神科病院に在籍。
1991年に東京のトラベルジャーナル社から「パリ症候群」を刊行した。同病院に日本人精神科外来を開設し、15年以上に渡り300人を超える邦人患者を診療した。
同時にパリ市中に「邦人医療相談室」を開設し、来仏してから2019年に至るまでの間、3000人以上の邦人や日仏カップルのメンタルヘルス・ケアに従事してきた。
また、約35年に渡って在仏日本大使館の顧問医を務めてきた。2020年以来のコロナ禍を機にリタイアし、現在は大使館の顧問医の仕事のみ継続している。

浅川順子

フランス国家資格臨床心理士、心理分析を用いたカウンセリングが専門。学習院大学法学部法学科を卒業後、渡仏。
専攻は法哲学。老年精神科、小児精神科、一般精神科での研修を経て、パリ第13及び第7大学にて臨床心理士の国家資格を取得し、2011年までパリ国立病院内の依存症外来にてインターネット依存症を専門に診療。現在パリ13区の個人キャビネにてフランス語、日本語及び英語でカウンセリングを行っている。
青少年〜少女と成人が専門。
2012年にCAIRN社の専門誌”PSYCHOTROPES”に、”ネットゲーム依存:どう治療していくのか?”が掲載される。

藤堂史恵

日本で10年以上働き、2004年に来仏しました。フランスにて心理学を学び、Paris Vincennes - Saint-Denis大学及び、Université Sorbonne Paris Nord大学にてPsychologueの資格を取りました。
人間性心理学・ポジティブ心理学・トランスカルチャー心理学・認知行動心理学、心理分析(河合隼雄)等に影響を受け、マインドフルネス瞑想や、マインドフルネス・セルフコンパッション、非暴力コミュニケーションも使って診療をしております。
「パリ在住日本人における文化適応と順応の質的研究」を発表しました*。
日本とフランス、こんなにも違う文化を持ち、この「差」故の問題を抱えながらも、「美を愛し技を極める」という共通点を持ち、惹かれ合う二つの国に、私自身大変興味を持っております。引き続き、このアソシエーションを通して、この二つの国に注目をし、何かしら日仏の友好に役立てたらと思っております。

高村モレル美智子

臨床心理士 西南大学卒業後、パリ第五大学(ルネ・デカルト)で仏国家資格臨床心理士取得、パリ第七大学(パリ・ディドロ)、エマニュエル・レビナスヨーロッパ学院で、責任倫理学卒業、EMDR療法研修 2020年まで、パリ郊外の個人キャビネにて、精神分析アプローチやEMDR療法による心理相談に従事してきました。
現在では、南仏エクサンプロバンスにて、ボランティアでの心理相談や一般的な心のケアなどの活動を継続しています。

太田ファビエンヌ

私は日独家庭に生まれ、パリ第4大学・ソルボンヌでドイツ学の修士号を、また独仏商工会議所でビジネスドイツ語の学位を取得しました。
日本人の夫との出会いにより日本文化も取り入れることができました。私たちは6年間日本に滞在し、その間、私は日本語を学びました。
フランスに戻ってからは、数年間、日仏企業で働きました。日仏カップルとして、お互いの理解不足を実感しましたが、同時に素晴らしい共通点にも気づきました。
その後、ラ・デファンスにある私立大学で、語学部門のアシスタント・マネージャーとして、教育学への興味と見識を深めるようになりました。
私は日本人にフランス語を教えることを専門としていますが、西洋とフランスのコミュニケーション・コードを、言語を超えて、学生たちに伝えようと努力してきました。

影山 敬之(かげやま けいし)

実家の医院の経営者兼事務長として働く(日本)。
文芸同人誌「水路」のメンバー。日仏比較文化論、日中韓比較文化論、 宗教、小説、映画、夢や自閉症などについて書く。
この同人誌9号で、 DAIの名誉会長である太田博昭先生に「パリ症候群」についてインタビューする。

後藤グレジェオリビア暁子

フランス認定臨床心理士

久留 幸代

臨床心理士、心理療法士。パリ第七ディドロ大学を卒業、その後、パリ第五デカルト大学で、『異文化状況におけるメディエーションと通訳の実践』に関する大学ディプロムも取得。パリ16区にキャビネを開業している。
フランスのヒキコモリに興味を持ち、ヒキコモリ外来のあるサンタンヌ精神科病院、救急外来にてGUEDJ先生のもと、研修をする。
2019年に、サンタンヌ病院で行われたヒキコモリに関するシンポジウムで発表。

関口 弥希

フランス認定臨床心理士

アムル・マチルド

英語と日本語の通訳者・翻訳者。東洋言語文化研究所(INALCO)で日本語と中国語を学び、国際関係論(修士)を卒業。
1993年、文部省研究奨学金を得て、東京大学に留学。
その後、金融(クレディ・スイス、オランダ銀行、東京)、企業広報(STAR NCF Studioニュ���ヨーク)に従事し、2012年フランスに戻り、法廷通訳翻訳をESITで専攻した。

シャラン山内アレクサンドル

パリ・シテ大学(旧パリ第七大学)医学部6年生。大学卒業後、2023年11月から精神科研修医を務める。アルジェントーユ大学病院児童精神科やルイムリエ大学病院精神科閉鎖病棟などで学生研修を行った。
日仏文化に囲まれた環境で育ち、リセアンテルナショナル・サンジェルマンアンレイ日本セクション高等部を2016年に卒業している。

猪口樹里

日本で心理学部を卒業し、より知識を深めるためにフランスに渡仏。パリデカルト大学の心理学部で二つ目の学士をとり、現在大学院を目指す。
フランスではパリの病院GHU institut hospitalier de psychanalyseで後藤心理士の元指導を受け研修を行った。
希望専攻は精神分析学的臨床心理学で特に境界性障害と精神病的な患者に対し、また日本語という言語や現代文化に連なる精神構造への影響について興味を持つ。
日仏間のアカデミックな発達を目的に画策、模索しながら前進中。

桑山裕喜子

哲学博士(ドイツ・ヒルデスハイム大学)、翻訳・通訳家(日独英)、フランス国立東洋言語文化学院常勤講師(日本語講師)、Groupe d’étude de philosophie japonaise (IFRAE UMR 8043)共同責任者。
イマヌエル・カントの認識論・倫理学、メルロ・ポンティの知覚の現象学を専門とする。
2022年6月に口頭諮問で以て修了した博士過程の論文は「Ki (気), Fühlen und Empfinden: Eine linguistische Phänomenolgie vorprädikativer Erfahrungsformen 」(気、感覚と感情 : 前述定的経験の諸形式の言語的現象学)という。多言語的・多文化的交流と音楽を通じた交流に特に興味を持つ。